働く環境

東京都千代田区にある本社では、全従業員の約3割が働いており、研究・開発・製造を除く本部の機能が集約されています。研究開発部門の拠点は2つあり、基礎研究および感知・制御に関わる製品開発は、研究開発センター(三郷事業所内)で行われています。こちらは平成22年に建てられ、電波暗室や防音室をはじめ最新の各種測定・実験施設が備わっています。消火設備の製品開発は、メヌマ事業所内で行われ、移動天井式実験場やクリーンルーム、一般住宅を模した実験室等、様々な火災を想定し実験が行える施設となっています。施工管理部門は対象となる製品・物件により、部所が分かれています。火災報知設備や消火設備に関わる施工管理は、本社をはじめ全国17の支社を拠点としています。特殊物件(文化財・トンネル等)に関わる施工管理は、東京を拠点とし全国各地の現場で業務を進めます。

技術者のキャリアパス

入社後は、今までの経験を加味した業務をアサインし、将来的には各部門の中核を担う人材として活躍して頂きたいと思います。当社は、防災製品・システムを「創る・売る・設置する・維持管理する」という一貫した事業体制を敷いており、業務を通じて幅広い知識の習得が可能です。また、OFF-JTや通信教育も充実しており教育環境も整っていますので、防災エンジニアとしてのキャリアアップを目指してください。

○○○分野の最先端で、研究の“予想外”を楽しむ。

(研究開発センター 先進技術研究室※インタビュー当時 青山裕司)

今やっている○○○って、実は残念ながら言えないんです。入社10年近くになりますが、今はこういった長期にわたる最先端の開発というのを担当しています。私の入社動機は、とにかく大きい会社で端っこの仕事というのが嫌で、変な機械を作っているとか変わったことをやっているとかが大事でした。おかげで、今まさにそのような研究に没頭していて、自分の好きなようにやらせてもらっています。今まで作ったのは、100m離れた2つの機器の間をLEDで光を飛ばし、煙を感知するというシステムとかいくつかありますけれど、大事なのは消防法の基準値をパスするだけじゃダメだということ。それで、ほんとうに火災を発見できるのか、いつも自分に問いながら研究を続けています。

火災報知器開発で、初のグッドデザイン賞に。

(研究開発センター 第1感知システム研究室 伊藤達彦)

当社としては3つ目の受賞なんですが、金賞は初めてですね。『リング型表示灯付発信機』と呼ぶんですが、あのよく知られた赤いでっぱりをなくして、そのすぐ下にあった押しボタンのある発信機と一体にしたんです。きっかけはというと、ふとした会話の中で言われた、「このでっぱり平らにならない?」という商品企画担当者の一言でした。その後、それをやりたいと言ったら、上司もどんどんやれって言ってくれて、ためらいなく開発に進みました。結果、評価されて嬉しかったですね。それを生んだ私の所属するチームメンバーも喜んでくれました。チームは、回路設計、ソフトウェア、構造設計の担当3〜5人で構成されるんですが、それぞれの力をうまく結集していった結果だと思います。

安全とルールへのこだわりを持って
施工に挑めます。

(第1システム施工部 施工管理課※インタビュー当時 五十嵐 幹)

私が所属する第1システム施工部では、ビルや商業施設への防災設備・システムを施工しています。この業務においては、ただ防災システムを取り付ければ良いということではなく、お客様への納期対応と同時に、「消防法」を遵守しながら施工する必要があります。さまざまな利害や背景を持った方々との調整業務は、想定通りに事が進まず苦労することもありますが、お客様の永続的な安全を提供できるという責任をモチベーションに、この業務に向き合うことができています。なお、第1システム施工部には90名の社員が在籍し、若手が中心となって活躍しています。現場は異なりますが、施工に関わる全社員が“無事に完工すること”を共通の目標として掲げ、日々業務に向かっています。

15年現場に出ていても、
はじめて経験することがあります。

(第3システム施工部 施工管理課※インタビュー当時 小島 秀一)

第3システム施工部には60名が所属します。施工案件は規模も対象となる現場も多様で、使用する製品の数やシステムの仕様も毎回変化するため、発注内容に合うように慎重に製品を選定し、全工程を管理します。そこで、施工の際にもシステムの系統や配水の系統を照査することもあり、防災システムについてだけでなく、電気・通信・機械系など幅広い知識を必要とされます。そういった技術を持った消防設備士は当社内にも1300名ほどいますが、資格取得を目指せる研修もありますので、専門的な知識を座学と現場で磨きスキルアップも可能です。とにかく、毎回、新しいシステムや技術に触れられるため、新鮮な気持ちで業務を行うことができ、やりがいを感じます。

お客様との信頼関係を築くことが仕事であり、
やりがいです。

(メンテナンス 榊原 亨)

主に消防用設備点検の現場管理で、外部の専門業者に発注しながら進めます。点検の日程調整から作業実施だけでなく、修理工事の営業・実施、さらにはリニューアル提案など、幅広い業務を通じて消防設備を維持します。幅広い製品と法律の知識を問われるため、勉強して多くの資格を取りましたが、それ以上に必要なのは、"お客様目線"。必要なことをどう伝えるのか、相手はどうして欲しいのかを考え、一人ひとりの対応を心掛けるようになりました。最初は、「防災屋さん」としか呼ばれずとも、色々な要望・期待に応え、「能美防災さん」と呼ばれるようになり、さらに信頼関係が深まると「榊原さん」になる。「消防設備」=「能美防災」=「私」、責任重大な分、感謝されることがとても嬉しいです。

福利厚生

<休暇>
有給休暇は1年間で最大20日(入社1年目は10日)付与されます。取得しなかった有給休暇は翌年度以降に繰越しができ、最大100日まで繰越しが可能です。(一般的な繰越最大日数は20日と言われ、それに比べて厚遇です)
有給休暇の取得を促進するために、全社一斉に取得する日を、ゴールデンウィーク、お盆、年末年始の前後に設けています。(今年度のゴールデンウィークは9連休、お盆は5連休、年末年始は7連休)
有給休暇とは別に、夏季休暇を7〜9月の間に自身の仕事都合に合わせ、5日間取得ができます。

<ベネフィットステーション>
従業員の生活をサポートするため、当社ではベネフィットステーションを導入しています。
大手企業を中心にトレンドになりつつあるこの制度は、宿泊施設、グルメ、ショッピング、語学や育児、スポーツクラブ等で割引をはじめとする優待を受けられます。(全国で100万件以上の施設、サービスを利用可能)

<表彰>
「製品開発」「業務効率の向上」など、業績向上に貢献した従業員を表彰する功績表彰制度があります。
入社2年目で受賞する者もいます。また、従業員の「積年の労」をねぎらうために、勤続10年・20年・30年を満たす者に旅行券・表彰休暇を与える勤続表彰制度もあります。

<将来のサポート>
公的年金を巡る環境が変化する中、老後資産形成のサポートとして確定拠出年金制度を導入しています。社員が賞与を活用し運用するもので、単に資産を積立てるだけでなく、税金の負担軽減等のメリットが魅力です。
定年退職後の大きな生活の変化に円滑に対応するための研修を実施しています。60歳以降のキャリア及び生活設計のサポートを目的とし、必要な心構えや知識・情報を提供しています。

研修制度

◎『消防設備士』の資格取得に向けた講習
・消防設備士甲種4類(火災報知設備の工事資格) ⇒年4回
・消防設備士甲種1類(消火設備の工事資格) ⇒年4回
いずれの研修も、資格試験を合格するために、当社独自のノウハウを活用した講習です。
合格率は、新入社員の場合、ほぼ100%です。